マリアージュの基本的な考え方

マリアージュとは

フランス語で結婚を意味する言葉「マリアージュ」
ワインと食べ物の相性の良さとしても使われます。
時に料理とワインがお互いを引き立てるような奇跡の組み合わせに出会うことがあります。
魚には白ワイン、肉には赤ワインが良いと皆さんもよく聞くことがあると思いますが
その考えでも大きく外してはいないのですが、ちょっと損をしています。
白ワインにも豚肉や鶏肉などの白い肉は相性が良いのです。
逆に赤ワインにも鉄分の多い赤身の魚料理が合うことがあります。
色を意識してみるのも一つのヒントになります。
香りも合わせるとマリアージュの可能性が高くなります。
ハーブがたっぷり香る料理には爽やかなハーブが香る白ワイン、
キノコやゴボウなどの料理には土っぽさを感じる赤ワイン。
産地を合わせる事も大きなヒントになります。
フランスには「テロワール」という考え方があります。
土地の個性を重んじる文化で、ワインの味はその土地の気候や土壌によって個性を生むので、同じ土地の食材や伝統料理は相性が良いとされています。
海に近い産地のワインは魚介類、内陸の産地のワインは肉といった感じです。
これらを踏まえた上で、それでもマリアージュしない時もありますし、
全く違う組み合わせが奇跡のマリアージュを起こすこともあります。
まずは例外を除いて基本的な考え方を学びましょう。

色、香り、産地、を合わせるのが基本(ただし例外多数)

ワインの種類

難しい話は抜きに、おおまかに種類分けすると

  1. 白ワイン
    主に白ぶどうの果汁のみを醸造、渋みは少ない
  2. 赤ワイン
    黒ぶどうを種や皮も一緒に醸造、渋みがある
  3. ロゼワイン
    黒ぶどうを原料に、薄く色づいた赤ワインと白ワインの中間的存在
  4. スパークリングワイン
    醗酵により生成された炭酸のあるワイン

その他のワイン

  • オレンジワイン(アンバーワイン) 白ぶどうを種や皮も一緒に醸造、渋みがある
  • フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン) ワインにアルコールを添加し、さらに熟成
  • フレーバードワイン  ワインにスパイスやハーブの香りや味を足したもの

ワイン別、主に相性が良い料理

白ワインと赤ワインの味の特徴をさらに分類して、相性が良い料理の目安をかんがえます

白ワイン
甘口、極甘口

デザート、フルーツなどの甘いもの(同調)

フォアグラやレバーなど(対比)

すっきり、酸味があり、淡い色、

淡い味付けや、酸味のあるもの

生牡蠣、魚の塩焼き、ペペロンチーノ、ハム、サラダ

しっかり、ふくよか、濃い色

濃い味付けの魚料理、クリームなどの乳製品、

鶏肉、豚肉、キノコ、

 

赤ワイン
軽め、ライトボディ、薄い紫色
あっさりとした肉料理、しっかりとした魚料理、チーズ
牛肉ステーキ バターソース
しっかりめの白、ロゼワインと合わせるものが近い
重め、フルボディ、濃い紫色
濃い味付けの肉料理、赤ワインソース、ビーフシチュー、熟成したチーズ
魚料理は難しい
赤ワインの甘口は種類が比較的少ないので省きました。
スパークリングワインは主に白、ロゼがあります。ここではざっくり白ワインと同様に考えてもらっていいかと思います。炭酸があるのでビールのように、揚げ物と相性がいいですし、何にでも合わせやすいと思います。

まとめ

まずはセオリー通り似たもの同士を合わせてみて
ダメなら味の対比を意識したり、いままで良かった組み合わせを思い返してみたり。

人間だって、趣味が合う、価値観が合う、話が合う人を探すけど
それで結婚する人もいれば、全く正反対の性格の二人が結婚することもある。
マリアージュって難しくて面白いんです。
当サイトが皆さんの新しいマリアージュ体験の一助になれれば幸いです。



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