日本の赤ワインは薄い…
ワインの主要な生産地域と比べると日本は暖かい気候が原因で風味の成分が薄いらしいです。
でもスペインとかチリのワインはフランスより暑い地域だけど濃いイメージがあるし、この説明だとちょっと納得いきません。
やはり湿度や降水量の関係でブドウの実に水分が多くなってるから味が薄まるのかなと思います。科学者ではないので本当にそうなのかは分かりませんが…
ブドウの気持ちを代弁すると
(雨が)「二度も降った!原産地でも降られたことないのに!!」
しかし裏を返せば、他の国で造ったワインとは違った繊細な風味が楽しめるとも思います。
今回のワインのブドウ品種はシラー
一般的に、濃厚でスパイシーなワインを造りだすブドウ品種ですが、日本で造るとまた一味違った味が楽しめます。
合わせる料理もだいぶ変わってくるのも見逃せません!
ワイン解説
牧内 プライベートリザーブ シラー
ワインデータ | |
---|---|
タイプ | 辛口 ミディアムボディ |
生産者 | 都農(つの)ワイン |
産地 | 宮崎県 |
ブドウ品種 | シラー |
ヴィンテージ | 2018年 |
アルコール度数 | 11度 |
飲み頃温度 | 10~15℃ |
価格 | 3300円(税込)都農ワインオンラインショップ価格 |
〈筆者の感想〉
くすんだルビー色、スモーキーな香りとゴボウのような土の香り
鋭い酸味でわずかなタンニン、血液のような鉄分を感じる。
軽い口当たりだが、非常に複雑で奥深い味わい
プライベートリザーブ とは
厳密に定義はありませんが、生産者が樽で熟成をかけ、独自の特徴を持たせた少量生産のワインってイメージです。
酸っぱくて、血の味で、複雑で、印象に残る…アニメ「機動戦士ガンダム」でブライトに殴られたアムロ・レイ内気でメカ好きな普通の少年が戦争に巻き込まれ、戦わなければいけないけど、怖くて行きたくない。それを甘ったれた考えだと殴りつける大人。
一度は逃げ出したが、仲間たちを守るため少年は再びガンダムに乗り込むのだった…「二度もぶった!親父にもぶたれた事ないのに!」というセリフはあまりにも有名
「殴ったね、二度もぶった、親父にもぶたれた事ないのに!」が有名だが正確ではない。
正確な会話の流れ
ブライト殴る→アムロ「な、殴ったね」→フラウ「ブライトさん!」→ブライト「殴ってなぜ悪いか!貴様はいい、そうしてわめいていれば気分も晴れるんだからな」→アムロ「ぼ、僕はそんなに安っぽい人間ですか?」→ブライト殴る(二度目)→アムロ「二度もぶった!親父にもぶたれた事ないのに!」
今回のつまみ
カツオのたたき
特に変わったところはなく、ごく一般的なカツオのたたきです。
当サイトでは、よく魚を熟成させていますがカツオは熟成などさせずに新鮮なうちに食べた方が美味しいと思います。
寄生虫が多い魚でもあるので、長く置いておくと腹側にいる寄生虫が身の奥にまで入り込んでしまう恐れがあるので、早くさばいて、腹骨あたりは大きめに切り落としましょう。身の中に白くて丸いものがあればそれが寄生虫ですのでその部分は切り落とします。
実食
カツオの血を感じさせる赤身にワインの鉄分が寄り添います。
ワインに酸味があるので生魚との相性良し。
シラーでありながらタンニンは少なめで凝縮感も薄いため、あっさりした味付けに合います。
マグロの赤身との相性も良さそうです。
他に相性が良かった料理
野菜のテリーヌ ロメスコソース
野菜をゆでて、生ハムブイヨンにゼラチンを加えて押し固めたテリーヌ。
ロメスコはスペイン料理のソースで、焼いたパプリカやアーモンド、にんにく、トマトなどを潰して、オリーブオイルでのばしたもの。
まとめ
フランスではテロワールという言葉、というか思想があります。
その土地でとれたものは、その土地の食材や料理と相性が良いとする考え方。
このワインも、日本料理や日本の食材とのマリアージュに関して、シラーを使ったワインで有名なフランスやオーストラリアなどの産地よりも優れているのではないかと思います。
前菜から合わせられるシラーの赤ワインは少ないので重宝するワインではないでしょうか?
今回はガンダムの話ができたので大満足✨
意外と名台詞って正確に覚えてないものですね。
「ぶったね、二度もぶった、親父にもぶたれたことないのに」と覚えていました。
ここは毎年ソムリエ試験に出ますので、ソムリエ志望の方はお忘れなく!(ウソ)
コメント